2008年02月29日

イージス艦、国民は泣いている    2月28日(木)

  イージス護衛艦「あたご」と漁船が衝突し漁船の父子は未だ行方不明、本当に痛ましい事故となりました。その原因の究明と責任の所在については連日マスコミのトップ記事となり、遂には石破防衛大臣の引責辞任論も出てきました。これだけの国民的大議論の真っ只中、あるいはひどい暴論といわれ、あるいは世の非難を一身に受けるかもしれないのですが、意を決して書いておきます。
  このイージス艦と漁船の衝突事件ですが、一般の船と船の衝突(海難)や自動車事故とでも比較すると判りやすい。イージス側の過失、責任は明らかです。艦船隊員たちのレーダーの認知や回避行動の杜撰さはあきれるばかりで、一切の責任は弁解できません。漁船の側はどうか、報道で見る限り近隣で作業中の漁船3艘は早くにイージスを察知して機敏に回避したことがわかります、1艘は急いで進路を横切り、残り2艘は急回転などでそれを避けて遂には寸でのところで難を逃れました。この「清徳丸」はイージスの進路にまともに突っ込み大破、素人目にはイージスよりはあの漁船の方が余程小回りが利いただろうにと思ってしまうのです。衝突事故は両方の過失で起こるもの、そして7700トンと7トン、大きい方がより大きな責任を負うのは当然です。大きい方はしかも「軍艦」で、それに伴う非難と責任が併課せられるのもまた当然なことです。
  イージス艦とは、わが国防、安全保障の任務を果たす最高の技術集積であって今回アメリカとの演習を終えて8000キロの海路を戻ってきました。 国防という崇高な任務に長期 間殉じてきた若い隊員たちが祖国を目の前にして、未明の4時、一瞬気持ちに緩みと疲れが出たとしても、決して許されないがそれはあり得ることです。小さな漁船までも進路を完璧に認知すべきは当然で、2分前だか12分前だか何時間前だか、あるいはレーダーで認知したか視認したか、そして今となれば慙愧(ざんき)の思いをもって様々な「結果論」が出てきます。調べれば調べるほど、追及すればするほど答えに窮する、つじつまが合わない、矛盾が出てくる、ついには虚偽だ隠蔽だ、となる。防衛省の対応、情報管理、事後処理はいつもながら余りにも稚拙で遂には責任問題が出てくるのも当然で、今後は航路の安全対策、事故の再発防止に万全を期すこと、人心一新も含めて組織を早急に立て直すべきこと。さらに被害者や関係者には真摯なお詫びと十二分の補償を入れることは当然なことです。
  しかし決して忘れてはならないこと。イージスの仕事は国防、国と国民を守ること、1年365日、1日24時間、1分1秒を分たず領海と領空を監視し続けることであります。数百億円の国費もかけています。その本務、国の安全保障という、に些かでも悖(もと)った時は徹底的に糾弾しなければなりません。そしてここで防衛省とイージス艦をいかに責めても、尚それがわが国の安全のために役立つ唯一のものであることは間違いなく、今までもこれからもこの国は彼らに守らせる、守ってもらうしかないことであります。そしてこの熱病のような防衛省叩き、ひそかに近隣諸国は嘲笑しているだろうことも知っておかなければならないのです。
  防衛省、しっかりしろ。国民は泣いている。

  

Posted by 原田義昭 at 14:03Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月27日

委員会での参考人質疑       2月26日(火)

  今日の財務金融委員会では「参考人」質疑が行なわれました。参考人質疑というのは議員と政府(大臣ら)とではなく議員と外部からの参考人(民間人)との間のやりとりで、今日は東大、明大、静大などの教授4人が出席しました。彼らは事実上各政党から名指しで推薦された人々ですが一旦参考人となった以上は自らの信念と思想でしゃべればよく責任はどこからも問われません。いずれの参考人の陳述、質疑も内容が豊富かつ大変興味あるもので、日頃政府との間、また与野党間で硬直した主張ばかりを繰り返している議員の側からするといかにも新鮮、かつ自由で闊達なものでした。結果において与党寄り、野党寄りには分かれますが我々議会人がいかに偏った立場にいるかを考えさせられる大変有意義な時間でした。

  筑紫野市長をヘッドとする産廃問題陳情団10数名が上がってきましたので、環境省大臣、副大臣、担当課長らにお連れし面会、現状説明と意見交換を致しました。事柄の性質上容易ではありませんが、こういう活動の積み重ねが必ずや地元課題の解決に結びつくものと思います。引き続き甘利経済産業大臣を表敬訪問、中小企業政策、消費者行政、エネルギー政策などにつき意見交換をしました。市長らも今やすっかり有名になった甘利大臣とスナップに収まり、土産ばなしも出来たのではないでしょうか。
  

Posted by 原田義昭 at 10:02Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月26日

竹島問題と 韓国新大統領          2月25日(月)

  韓国の新大統領に李明博氏が就任しました。「経済大統領」と呼ばれるくらい理性的、合理的かつ果敢な政治家でノムヒョン氏時代とは日韓関係も格段に改善されるであろうと専らの評判で、私もそう予感します。今日の就任式には福田総理もお祝いに出掛け、初の首脳会談もあったらしい。
  日韓にはいうまでもない、「竹島問題」が横たわる。李氏だからこそこの問題もきっと解決してくれる、と私は実は真剣に思っているのです。この”小さな喉のトゲ”こそ日韓間の友好への最後の障碍なのです。ところで大統領選のすぐあと、まだ年末でした、自民党本部で李明博氏の外交専門の主席補佐官という人の話を聞くことがありました。なかなかの人材でこれなら日韓関係は間違いなく良くなる、日韓、米韓、そして南北朝鮮問題、それ以上に世界の中の韓国の役割をしっかりと話された。またとない雰囲気ではありましたが、私は勇気を奮って質問をしました、「これからの日韓はまさに友好、互恵で発展するという自信を頂きましたが、そこで竹島問題を貴方はどう考えるか、相互に譲り合うことが必要だ。こんな小さな問題は今度の大統領なら必ず解決できる、貴方の力で大統領を説得してくれないか」。一瞬場が冷え、小考、そして「それは出来ない」とかなりはっきりした答えでした。私は敢えて追いませんでしたが、大きな世界観と小さな地域観の落差が強烈な印象として残りました。
  ともあれ新しい日韓関係が始まりました。    (日記 昨12月19日参照)  

Posted by 原田義昭 at 10:00Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月25日

ロス事件とアメリカ司法の執念     2月24日(日)

  昨日は地元で「新春の集い」を催しましたがお蔭様で大変な盛会で、私も思うことのかなりを訴えました。選挙が近く戦況も甚だ厳しいということで多くの方が呼びかけに応えて下さいました。私としては何十回にもなる大規模な大会ですが、毎回異なった難しさと新鮮さを覚えるものであってそれらを丁寧に大切に乗り切ることで今日まできております。役員や後援会の皆様のご苦労にはひたすら感謝の気持ちを抱きつつ、しかし戦いである以上些かも容赦せず思う存分の結果を出さなければなりません。

  今日のサプライズはいわゆる「妻殺し、ロス事件」として騒がれて結局は無罪が確定していた三浦某がアメリカのサイパン島で逮捕されたというニュース。カリフォルニアの刑法では殺人などの重罪に時効がないということが決定的に違うところで、事件が発生して27年、無罪が確定して5年の事件がどう再捜査され司法手続きに入るのか、日本流では到底理解を超えています。いわく因縁のある被疑者だけに同情を集めるということは少いかも知れませんが、またアメリカの司法関係者の粘りと執念にはただ脱帽するだけですが、それでも『時効』という「自然法的」な概念を一国、一州の法律で変え得るものか、今後に興味は尽きません。     

Posted by 原田義昭 at 09:37Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月25日

イージス鑑の衝突問題      2月22日(金)

  19日未明のことですが千葉県沖で最新鋭イージス艦が漁船と衝突し漁船乗り組みの父子2人が未だに行方不明になっています。不明者の捜索や真相の解明は今防衛省や地元挙げて行われていますが、どう見てもイージス艦の側に手落ちがあった様子で、とりわけ事故発生前後のイージス乗組員の行動はいかにも今の防衛省の規律の緩みを思わせます。後処理如何によっては石破防衛大臣の問責決議が出るかその前に辞任もあり得るという大きな政治問題にもなり始めました。国会も緊迫した局面が続いていますがこの大事なときに大きな事故があったものと残念でなりません。

  今日も終日委員会がありました。普段と違い緊張した場面がずっと続きましたので委員長席は殆ど空けることが出来ず、珍しく疲れた一日でした。終便で帰福、明日はいよいよ「新春の集い」で参加される人々のため、せめていい天気であればよいと祈っています。   

Posted by 原田義昭 at 09:35Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月21日

財務金融委員会、福田総理の出席      2月20日(水)

  今日は終日委員会に張り付きました。午前中の2時間は福田総理が答弁者として出席されました。国会の運営、法案などの審議においては実に様々なルール、約束事、先例があり、全ての審議はその中身に入る前にまず手続きや段取りを与野党で決めることから始まります。また各会期において数本の法案は特に重要なもの、「重要広範(こうはん)」と位置づけられそれは本会議で総理出席のもと趣旨説明と質疑が行なわれ、かつ担当委員会においても1回は総理の出席を得て質疑を行なうことになっています。暫定税率問題を含む所得税改正法案は当然ながらこの「重要広範」指定ですから、今日の財金委員会に福田総理が出席されたというものです。総理出席となればマスコミのカメラ放列も凄いもので、委員長席もさすがに晴れがましい思いで、しっかりやらねばと改めて緊張感を覚えるものであります。
  結果、午前中と午後前半はスムーズに行きましたが後半となると審議が滞り、遂に委員会は途中打ち切り、明日以降に持ち越しとなりました。今週はともかく来週の委員会運営はかなり荒れるのではないかと予感させるこの頃です。  

Posted by 原田義昭 at 09:50Comments(0)TrackBack(0)

2008年02月20日

国際金融における日本再生    2月19日(火)

  暫定税率関連法案の審議がいよいよ今日から始まりました。本会議、引き続き財務金融委員会、夕刻に掛かっての委員会審議でしたが途中政府答弁を巡って揉め始め、結果今日は途中で会議は打ち切り。明日は午前中福田総理を迎えて法案審議、次第に与野党間の緊張が高まっていく感じですが、委員長としても決して過ちの許されない局面が続きます。

  国際金融においてわが国の相対的地位が低下していることがしばしば指摘される。個人としても世界一の金融資産(1500兆円)を持っているのにその大半を老人世代が有し専ら貯蓄にまわしている、株式投資や債券、金融商品にまわらず国内の株式、証券市場も外人投資家に席巻されているのはどこかに基本的な問題があるのではないか。政治の不安定さ、リスクを嫌う国民性、金融機関の閉鎖性、さらには経済一流国であったという成功体験から脱皮することの必要性など改めて日本経済の再生を目指して抜本的努力が要求される。産油国や思わぬ途上国が国家の信用を背景に凄まじい資金力(sovereign wealth fund)を暗躍させていることにも不気味さを覚えます。   

Posted by 原田義昭 at 16:25Comments(0)TrackBack(0)経済